2016年3月9日水曜日

蕪津大明神(五所明神) その一





金毘羅参詣名所図会第二巻に描かれている善通寺境内を具に確認した所、過日は見出すことが適わなかった五所明神の文字が、画像左上に描かれている大楠の内に現れました。嬉しいサプライズでした。
以下、五所明神について記した善通寺文書です。縁者の松原秀明先生が、二十七年前、翻刻したものです。1989年11月28日に、松原先生からいただいたと、書冊の末尾に記していました。
合掌。
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天明六年午二月 津森組多度郡村々寺社帳
五所明神二社 誕生院伽藍ノ内ニ在 別當善通寺村誕生院 北一社合殿蕪津大明神、大麻大明神、南一社合殿大歳大明神、雲気大明神、廣濱大明神 社人入用之節ハ行事冨之進罷出相勤申候
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文政六癸未歳五月改 誕生院並末寺中構之寺社帳
五所明神二杜 伽藍之内ニ在 誕生院構役寺観智院
  北一社蕪津大明神、大麻大明神、大歳大明神合殿 南一社雲気大明神、廣濱大明神合殿 但「正徳三巳寺社御改帳」ニ者無御座候得共、「寳暦九卯神社帳」ニ載居申候。勧請年暦者相知不申候。社人入用之節者大握大和相勤申候
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追記
蕪津大明神の名が、筆頭に記されていることに気付きました。
蕪津大明神 ⇒ 賀富良津神 ⇒ かふらつのかみ ⇒ 高良津神 ⇒ 高良玉垂命かと思うのです。
合掌。

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